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特集 漢方医学入門—耳鼻咽喉科で漢方薬を使いこなす
《私の推奨—代表的な漢方薬の使い方》
小柴胡湯加桔梗石膏を活用する—葛根湯,麻黄湯から一歩前へ
Making the most of Sho-saiko-to-ka-kikyo-sekko
今中 政支
1
Masashi Imanaka
1
1いまなか耳鼻咽喉科
キーワード:
小柴胡湯加桔梗石膏
,
咽頭炎
,
頸部リンパ節炎
,
ヘルパンギーナ
,
柴葛解肌湯
Keyword:
小柴胡湯加桔梗石膏
,
咽頭炎
,
頸部リンパ節炎
,
ヘルパンギーナ
,
柴葛解肌湯
pp.1000-1003
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202547
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Point
●小柴胡湯加桔梗石膏の保険適応病名は扁桃炎・扁桃周囲炎のみであるが,咽頭痛を主とする上気道炎に早期から使用してよい(辛涼解表法)。
●急性症状に用いる際は,腹候の胸脇苦満などの慢性期の特徴的な証にかかわらず処方できる。
●小柴胡湯加桔梗石膏は日本の経験方であり,小柴胡湯に桔梗・石膏を加えたもので,抗炎症作用が増強されている。小柴胡湯の保険適応病名には諸種の急性熱性病,肺炎,気管支炎,気管支喘息,感冒,リンパ節炎とあり,小柴胡湯加桔梗石膏の実際の適用範囲は広い。
●小柴胡湯加桔梗石膏は葛根湯と併用することで,江戸時代の名医が創作した柴葛解肌湯に近い処方となり,頭痛や関節痛の残存した咽頭炎の患者やインフルエンザの患者にも有用である。
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