レジデントCase Conference
飲酒困難と気分不良の持続にて搬送された30歳女性
千代田 啓志
1
,
仲里 信彦
1
,
新里 盛朗
1
,
荻原 章子
1
,
小西 竜太
1
,
仲田 操
1
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合内科
pp.146-149
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100823
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Case
患者:30歳,女性.
主訴:気分不良,悪心・嘔吐.
既往歴:特記すべきことなし.
喫煙歴:20本/日×10年.
飲酒歴:泡盛5合・ビール1,000ml/日.
職業:飲食業.
現病歴:普段から仕事柄,泡盛とビールを毎日多量に摂取している.仕事のない日でも自宅で飲酒を繰り返す生活であった.来院3日前まで普段どおりに飲酒も食事も可能であったが,2日前より腹痛と悪心・嘔吐があり,食事摂取が困難となり,飲酒も不可能となった.また,1日に数回の下痢便も認めていたが,下血や黒色便ではなかった.下痢は治まってきたが,摂食困難は持続し,気分不良もあり,全身怠感とふらつきも生じるようになった.来院前日に,友人が患者宅を訪れたところ,上記症状に加えて呼吸困難を訴えていた.症状が強く,自力歩行も困難であったことから,救急車にて当院へ搬送となった.
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