プロフェッショナリズムについて考えるフォーラム 白衣のポケットの中【1・新連載】
医師は患者の利益に対してどこまで犠牲的であるべきか?
尾藤 誠司
1
,
宮崎 仁
2
,
大成 功一
3
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター臨床疫学研究室
2宮崎医院
3市立堺病院呼吸器内科
pp.150-154
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100824
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医師の白衣には2つのポケットがついています.ひとつは,修得した確かな知識や技術をスッキリと収める“確実性”のポケット.もうひとつは,答えが見つからない現場のジレンマや,もやもやとした自分の感情をしまっておく“不確実性”のポケット.この2つのポケットに挟まれて,医師のこころは揺れ動いています.「医師のプロフェッショナリズム教育・推進班」*では,日常業務のなかで遭遇するプロフェッショナリズムが問われる場面のシナリオを提示し,フォーラム形式で討論することになりました.白衣のポケットのなかに入っているのは,聴診器やペンライトだけではありません.そこからこぼれ落ちた「物語」を読んで,私たちと一緒にプロフェッショナリズムについて考えてみませんか.
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