患者の論理・医者の論理[24]
患者が医師の判断に従ってくれない時―その原因と対応
竹村 洋典
1
1三重大学医学部附属病院総合診療部
pp.424-427
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100106
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医師がよかれと思って言ったことを,患者に拒絶されるのはつらいことである.たとえ医師にとって一見拒絶されていないように見える場合でも,患者の側で問題が起こっている場合もある.たとえば,「それは嫌!」とか「とっても不満だ!」とか「怒っているんだぞ!」とか言いたくても,じっと我慢している患者さんは少なくないかもしれない.その結果は,外来患者であれば次回の診察日に現れなかったりするかもしれない.入院患者であれば…,それは悲劇的である.
患者は常に医師の指示どおりに行動してくれるとはかぎらない.それはどうしてなのか? それに対して医師はどう行動できるのか? そもそも医師は何かできるか? 症例をもとに一緒に考えてみよう.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.