となりの総合診療部[5]
佐久総合病院総合診療科
山本 亮
1
1佐久総合病院総合診療科
pp.428-429
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100107
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佐久総合病院は長野県東部に位置する病床数821床の総合病院です.「農民とともに」の理念の下に「農村医学」を生み出し,また広く第一線の診療所から高度専門医療までを担うことで「地域医療」に貢献してきた歴史があります.若月名誉総長はプライマリ・ヘルスケアと専門医療の「二足のわらじ」をはくことを医師に求めてきていましたが,医療の高度化,患者のニーズの変化から二足のわらじをはき続けることが難しくなってきたこともあり,1997年に内科系初診患者の診療,日中の救急車対応,研修医教育を3つの柱とした総合外来が開設されました.これが現在の総合診療科の前身にあたり,地域医療やプライマリ・ケアを実践する医師を中心に,ICU医師や精神科医師などにも協力してもらい,外来診療をスタートさせました.2000年10月1日より,そのような歴史,文化を背景とする「佐久」というフィールドの中で「総合する専門医(generalist)」を施行する医師たちが担う部門として,総合診療科が設立され,現在に至っています.スタッフ3名と総合診療科後期研修医,初期研修医で病棟業務,外来業務をこなしていますが,外来診療に関しては総合診療や研修医教育に関心のある医師にも加わってもらっています.
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