特集 副作用を見逃すな!
よくみる副作用とその対処
④精神神経疾患―歩行障害,意識障害など
木村 哲也
1
1聖路加国際病院神経内科
キーワード:
パーキンソニズム
,
頭部MRI
,
原因薬剤
Keyword:
パーキンソニズム
,
頭部MRI
,
原因薬剤
pp.34-37
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100009
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症例提示1
主訴:歩行障害.
58歳の女性.半年前にうつ病と診断され,スルピリドを処方された.2カ月前より歩きにくさを自覚.最近では表情に乏しくなり,床からの起き上がりが困難で,歩行時にしばしば転倒するようになった.
一般身体所見に特記すべき異常はなかったが,神経学的にはマイヤーソン徴候陽性で,仮面様顔貌,両側上肢の軽度筋固縮,小刻み・すり足歩行,姿勢反射障害を認めた.
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