増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅳ.ベッドサイドトラブル対処法
泌尿器科手術後のイレウス
野田 賢治郎
1
,
伊藤 貴章
1
Kenjiro Noda
1
,
Takaaki Ito
1
1東京医科大学泌尿器科
pp.192-196
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904602
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1 はじめに
術後の急性腹症としてイレウス,出血,急性胃拡張,胃・十二指腸潰瘍などが挙げられる。そのうち,腹痛に加え嘔吐,排便・排ガスの停止,腹部膨満があればイレウスをまず疑う。イレウスとは何らかの原因によって腸管内容の通過が不可能となり腸管が拡張した状態と定義される。泌尿器科領域の術後合併症としてそれほど頻度の高いものではないが1),診断・処置の遅れが重篤化をきたす重要な術後合併症である。
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