異論・反論 泌尿器科術前・術後管理
7.絶食は排ガスがあるまで必要か
野田 賢治郎
1
,
伊藤 貴章
1
Kenjiro Noda
1
,
Takaaki Ito
1
1東京医科大学霞ヶ浦病院泌尿器科
pp.321-323
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100322
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 はじめに
Evidence-based medicine(EBM)に基づいた医療を尊重する考え方の普及に伴い,多くの慣習的な医療が見直されている。麻痺性イレウスを懸念してか「術後の絶食は排ガスがあるまで必要」との概念が存在するが,これも慣習的な医療の1つであると推測される。この点に関し,泌尿器科領域の術後より繊細な食事管理が必要と考えられる消化器外科領域,特に大腸切除術後の検討が散見され,これらを参考に,実際にわれわれが行っている方法を踏まえながら検討した。また,テーマを術後食事管理と捉え,経鼻胃管の管理についても言及した。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.