増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイドトラブル対処法—こんなサインを見逃すな
泌尿器科手術術後イレウス
柳川 眞
1
1三重大学医学部泌尿器科学教室
pp.120-121
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901451
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手術後の排ガス不良はわれわれ泌尿器科医にとって頭を悩ます術後合併症のひとつである。特に最近は尿路変更術など腸管を使った手術が増加し,手術翌日の腹部単純X線写真にてガスで拡張した小腸を見て肝を冷やすこともある。その術後イレウスの診断上の問題点は,イレウスが機能的(麻痺性)なものか機械的なものかである。また,術後機能的なイレウスと判断し治療するうえにおいても,他に腹膜炎,腹腔内膿瘍,機械的イレウスなどの他疾患の存在の有無について常に念頭において実施すべきである。
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