病院めぐり
国立神戸病院泌尿器科
田中 一志
pp.1054
発行日 1997年12月20日
Published Date 1997/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904435
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国立神戸病院は神戸市須磨区の住宅街に位置する病床数350床(一般304床,結核46床),17診療科の総合病院である。昭和22年に医療事業団より国に移管され,今年で国の施設として50周年を迎えた。その間,昭和56年には療養所より一般病院への転換が行われ,泌尿器科は昭和59年に開設された。平成7年の阪神大震災では当院も被害を受けたが,混乱のなか地域の中心的な病院としての機能を果たした。現在は改修工事も終わり,すっかりきれいになっている。
現在のスタッフは梅津敬一医長のほか,レジデントの田中一志と國松真紀子で,3人で日々の診療に当たっている。外来は月,火,水,金曜日の週4日で,外来患者数は1日平均30人である。RPや前立腺生検などの検査も,原則的には午前中に行っている。1日の平均入院患者数は9人で,疾患の多くは悪性腫瘍である。当地域の特徴としては,近隣に比較的泌尿器科の開業医が多く,また当院の外来は午前中であるため,外来通院で治療可能な場合は,患者の希望も考慮し適宜近隣の開業医に依頼している。そして,入院および手術が必要な場合は当院を受診してもらうなどして,地域で連携して診療に当たっている。
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