連載 病院めぐり
国立神戸病院
福西 秀信
1
1国立神戸病院
pp.633
発行日 1997年6月10日
Published Date 1997/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902955
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[沿革]神戸市が神戸の西方の山を削り,昭和52年,そこに神戸初の地下鉄を開通させ,名谷駅を中心に近代的な一大ニュータウンをつくった.ここに,国立神戸療養所を昭和56年に国立神戸病院として転換・移転し,産婦人科を新設した.病院は名谷駅より西に800メートル,桜並木を抜けた丘の上にあり,産科当直室からはグリーンスタジアム神戸の照明がみえる緑に囲まれた美しい町の中にある.総病床数350床で,診療科目は17科,産婦人科の病床は37床で,昭和62年にはNICUが完成した.医師は平成9年2月に1名増員となり,現在4名で診療している.今日の厳しい時代に増員が認められたことに対する当産婦人科への期待に応えたいと,スタッフー同責任を感じている.研修指定病院として研修医およびレジデントを合わせて28人いるが,当科は現在空席で,公募中である.
[特徴]病診連携には絶えず配慮している.開設以来,母子医療の中核病院としての役割を果たしてきたが,近年は婦人科疾患が増加しつつある.国立病院の政策医療としては,母子を含めた生育医療とがんが主なものであり,当院もNICUのフル稼働が理想ではあるが,妊娠34週までの未熟児に対しては人手不足のため十分に機能させにくい.
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