病院めぐり
国立別府病院泌尿器科
作間 俊治
pp.352
発行日 1994年4月20日
Published Date 1994/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901208
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別府は世界に名だたる温泉で,風光明媚な別府湾,鶴見岳が湯けむりの街を引き立てています。源泉数は2,700カ所に及び,市内には別府温泉を中心に8カ所の温泉,いわゆる別府八湯があります。
国立別府病院は,別府市の北方,別府八湯のひとつである亀川温泉の近くに位置します。歴史は古く,1925(大正14)年1月亀川海軍病院として創設,1945年,厚生省に移管され国立亀川病院として発足しました。1950(昭和25)年に国立別府病院と名称変更し,現在は,近代的な鉄筋コンクリート6階建てです。22診療科,病床数760床,常勤医師47名,外に研修医9名,レジデント8名が勤務しています。本院は,大分県最多の病床数を持ち,救急告知指定病院,臨床研修指定病院であり,大分県における中心的総合病院として地域の要望に応えています。最大の特徴として,開設以来60余年間温泉治療を行っており,温泉治療棟,四肢機能訓練棟をもち,種々の患者の社会復帰を目的としたリハビリテーションに成果を収めています。病院内にあちこちに温泉があり,リハビリ目的の患者以外にも一般の入院患者や職員も温泉が利用できます。また,隣接して,1学年100名の大型看護学校である附属大分中央看護学校があります。2年前に開校した極めて近代的な施設で優秀な看護婦が養成されています。
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