病院めぐり
国立千葉病院泌尿器科
桜山 由利
pp.1065
発行日 2000年12月20日
Published Date 2000/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903118
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古代ハスで有名な大賀ハスの咲き誇る千葉公園のすぐ近く,千葉市の中心部からそう遠くないところに国立千葉病院はあります。千葉市はもともと千葉氏の城下町として栄えた町ですが,明治維新後,千葉県の県庁所在地となり,戦前は軍事施設が増加し,いわゆる軍都でした。国立千葉病院も戦前は陸軍病院でした。そのおかげでもあるのでしょうか,市街地にしてはややゆとりある敷地にのんびりと広がる病院の建物も老朽化し,何度か立て直しの計画はあったものの,時節がらなかなかままならず,改装を繰り返しながら何とか大事に使っています。
泌尿器科は,1967年に石川堯夫医長が赴任して,皮膚泌尿器科から独立しました。ひとり医長の時代が長く続きましたが,パート医師の応援,研修医師の派遣を経て,1985年から常勤医師ふたりと研修医師ひとりの体制が整い,現在に至っています。1998年3月に定年退職されるまで,31年の長きにわたって泌尿器科医長を勤めた石川医師の業績により,当科に寄せられる病院内外の信頼と期待は大きく,多数の患者さんが紹介されてきます。地域の医療機関でスクリーニングしてご紹介下さるせいか悪性腫瘍の症例が増加する傾向にあります。
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