病院めぐり
国立呉病院泌尿器科
小野 浩
pp.979
発行日 1997年11月20日
Published Date 1997/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902195
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呉市は瀬戸内の良港と三方を山に囲まれた地形から造船と海軍の町として繁栄したが,大平洋戦争により壊滅的な打撃を受けた。戦後は戦艦がマンモスタンカーに,海軍が海上自衛隊に変貌し復興を遂げたが,かつての勢いはない。当院は明治22年に開設された呉海軍病院が母体となっている。戦後は一時英豪軍に接収されていたが,昭和31年に返還され国立呉病院として再出発した。その後は順調に発展し,現在では医師120名(研修医,レジデントを含む),診療科24科,病床数700床,中国地方がんセンター,救命救急センター,母子医療センター,附属看護学校およびリハビリ学院を擁する総合医療施設となっている。
泌尿器科は昭和35年に皮膚泌尿器科として開設され,広島大学の高橋友男助教授が初代医長として着任された。その後,鷹橋靖幸医長,平山多秋医長と引き継がれ,昭和61年に皮膚科と泌尿器科が分離し筆者が泌尿器科を担当し現在に至っている。この間,14名の泌尿器科医が広島大学より派遣され当科を支えてきた。
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