グラフ
「住民のための,住民による,住民とともに生きる病院」—公立陶生病院
pp.449-454
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900929
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陶生病院の創設は半世紀前に遡る.昭和11年(1936年)約1万人の地域住民が参加して有限医療購買利用組合を組織,一口10円の浄財を基に設立された組合病院が現在の公立陶生病院の母体になっている.当時,診療科目7科,病床数35床で出発した病棟は,第2次世界大戦を挟む歴史の激動にもまれながら,昭和27年に宿願の公立化を果し,現在では愛知県下有数の基幹病院に発展,地域住民の守護神としてその重責を担い続けている.
昭和58年に病院創立50周年の一大事業として全面増改築工事がスタートしたが,同じ敷地内で診療活動を続けなけがら,壊しては造り壊しては造りの工事は,想像以上の負担を利用者,病院職員にもたらした.苦労が大きかっただけに竣工の喜びもまたひとしお.昭和62年6月,名鉄瀬戸線「新瀬戸」駅前の好立地に診療科目18科,病床数739床の公立陶生病院が“新生”した.
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