病院めぐり
長崎市立市民病院泌尿器科
原 種利
pp.655
発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903036
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長崎市立市民病院は長崎市の中心部に位置していて,長崎市の中心部,南部,野母半島を主医療圏とする総合病院です。周辺にはグラバー園,オランダ坂,東山手洋館群,唐人屋敷跡,出島オランダ商館跡,新地中華街など,長崎観光の名所,旧跡が点在し,絶えず観光客で賑わっています。このように,当院は交通の要所にあるため,患者さんにとっては来院しやすい病院となっています。しかし,敷地が狭いため十分な駐車場もなく,しかも交通量の多い国道に面していて,騒音,排気ガスなどのために病院としては非常に劣悪な環境となっています。また,建物も古くなり,新しい医療機器の設置場所もない状況です。このため,現状のままでは将来への展望は悲観的です。十数年前から,より良い場所への移転,新築が計画されているようですが,なかなか進展していません。
長崎市立市民病院の創立は,1945年8月に戦前の陸軍病院が日本医療団の経営に移され,長崎慈恵病院と改称されたのに始まります。次いで,1946年4月に長崎県中央病院と変わり,1948年11月に日本医療団の解散に伴って長崎市が買収し,同年12月1日より長崎市立市民病院として開設されました。1975年8月に改築し,病床数414床,14診療科の総合病院となり,長崎県南地区の基幹病院としての役割を果たしています。また,各学会の専門医教育病院,臨床研修病院の指定を受けています。
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