連載 病院めぐり
長崎市立市民病院
藤下 晃
1
1長崎市立市民病院
pp.1014
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100756
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〈病院の沿革〉
昭和16年12月,太平洋戦争勃発に伴い「移民教養所」を「小倉陸軍病院分院」に転用した.終戦により米国第2海兵師団が陸軍病院を接収し,Blair General Hospital(長崎茲恵病院)として原爆被爆者をはじめ,一般市民の診療に当たったとされる.昭和21年4月,米国第2海兵師団より長崎市民にプレゼントされ,「長崎中央病院」として発足している.昭和23年11月に長崎市が買収し,長崎市立市民病院として開設された.当初は内科,外科および耳鼻科の3診療科であり,病床数は96床であった.産婦人科が増設されたのが昭和25年2月であり,その後,診療科数も徐々に増え,昭和32年7月に総合病院の承認を受けた.昭和63年5月に産婦人科病棟(35床,別館2階)が第3類看護の承認を受け,現在でも老朽化した建物のなかでの診療に当たっている.
最近では,平成15年から臨床研修病院の指定を受け,平成16年3月には日本医療機能評価による病院機能評価の承認を受け,平成17年に地域医療支援病院として承認された.現在は,22診療科,病床数414床で,常勤医師数44名(研修およびレジデント20名),看護師265名,医療技術員52名からなる構成である.
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