学会印象記
第9回国際尿路結石症シンポジウム
鈴木 孝治
1
,
森山 学
1
1金沢医科大学
pp.656-657
発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903037
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第9回の国際尿路結石症シンポジウムが2000年2月13日から17日までの5日間,南アフリカ共和国のケープタウンで開催されました。ケープタウンは日本との時差−17時間で,ヨハネスバーグから飛行機で約2時間南下,アフリカ最南端喜望岬からは車で約2時間ほど北上したところに位置する非常に風光明媚な港町です。気候は20-30℃前後で若干日差しは強いものの,湿度をさほど感じず日本人にとっては過ごしやすいところではないかと感じました。学会開催前日の13日はケープタウン大学の正面ピロティで歓迎レセプションが行われました。会場は大学のシンボル講堂の正面広場でケープタウン市街を一望できる景色の良い場所で夕日と大西洋,インド洋による自然の演出をバックに南アフリカの伝統的な舞踏や楽器の演奏が催されアフリカを訪れたことをまざまざと実感させられました。
学会は13のセッションに分けられ,午前は8時から口演,午後は2時から示説と発表形式による時間構成もされていました。毎朝7時30分のホテルから会場行のバスはほとんど満席で学会参加者の熱心さに驚かされました。もちろんその熱心さは会場内でも継続しており,各演題の発表後にはほとんどの演題で質問のマイクに列ができていました。初日は開催に際しての挨拶としてR.A.Suttonが「次千年期の結石症の行方」と2000年になったそうそう次の千年をテーマに話が展開し長旅の疲れを忘れるには格好の演題でした。
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