病院めぐり
長崎市立市民病院泌尿器科
原 種利
pp.1068
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900501
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長崎市立市民病院は長崎市の中心部に位置していて,長崎市の中心部,南部,野母半島を主医療圏とする総合病院です.周辺にはグラバー園,オランダ坂,東山手洋館群,唐人屋敷跡,新地中華街等と長崎観光の名所旧跡が点在し絶えず観光客で賑わっています.したがって,当院は交通の要所にあるため,外来患者にとっては来院しやすい病院となっていますが,敷地は狭く十分な駐車場もなく,しかも交通量の多い国道に面していて,騒音,排気ガス等のために病院としては非常に劣悪な環境となっています.このため,現状では将来の発展は望めなく,より良い場所への移転新築が望まれています.
長崎市立市民病院の創立は,1945年8月に戦前の陸軍病院が日本医療団の経営に移され長崎慈恵病院と改称されたことに始まります.ついで,1946年4月に長崎県中央病院と変わり,1948年11月に日本医療団の解散に伴い長崎市が買収して,同年12月1日より長崎市立市民病院として開設されました.1975年8月に改築し,総病床数414床,診療科14科の総合病院として,長崎県南地区の基幹病院としての役割を果たしています.また各学会からの専門医教育病院,臨床研修病院の指定をうけています.このため,各診療科は外来診療,入院患者の治療,検査,手術等に多忙を極めています.
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