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特集 泌尿器切除標本の取り扱い方
Ⅱ.各論
腎盂・尿管癌切除標本の取り扱い方
Management of the Resected Kidney-ureter Specimen for the Pathological Examination of Renal Pelvic and Ureteral Cancer
黒田 秀也
1
,
中井 康友
1
,
月川 真
1
Hideya Kuroda
1
1大手前病院泌尿器科
キーワード:
腎盂・尿管癌
,
切除標本
,
標本整理
Keyword:
腎盂・尿管癌
,
切除標本
,
標本整理
pp.395-400
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902980
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腎盂・尿管癌で摘出された腎・尿管の標本作製の実際的な方法について概説した。腎の外縁から尿管下端まで標本を切開し,捺印細胞診,迅速病理検査,遺伝子検索のための検体を採取したのち,尿管をボードに固定した上でホルマリン固定する。腎盂は,腎切開面に垂直に切り出して標本を作製する。原則として,浸潤性尿管癌は尿管を輪切り状に,表在性尿管癌は尿管を長軸方向に切り出す。非病変部の尿管は長く切り出し,渦巻き状に包埋して全尿管の上皮内癌(CIS)病変を検索するのが効率的である。
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