特集 局所進展とリンパ節転移に力点をおいた画像による癌の病期診断2022
12 腎盂・尿管・膀胱
宗近 次朗
1
,
竹内 愛弓
1
,
長谷川 春菜子
1
,
扇谷 芳光
1
1昭和大学医学部放射線医学講座
キーワード:
腎盂・尿管癌
,
膀胱癌
Keyword:
腎盂・尿管癌
,
膀胱癌
pp.S154-S171
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002723
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
尿路上皮癌は時間的,空間的に多発する臨床的特徴がある.なおかつ,尿流に乗って転移すると考えられている.すなわち,尿路に腫瘍が多発して存在する場合や,腎盂・尿管癌の診断時に同時に膀胱癌がみつかる場合は少なくない.また,腎盂・尿管癌の術後に膀胱癌が発生(再発)する頻度は比較的高い.腎盂・尿管癌や膀胱癌を認めた時には,尿路全体をスクリーニングする必要がある.腎盂・尿管癌と膀胱癌は生物学的には同一の腫瘍であるが,発生部位により臨床症状や治療,予後が異なることから,臨床上は腎盂・尿管癌と膀胱癌を区別して扱うことが多く,本項でも分けて記述する.
Copyright © 2022, Gakken Medical Shujunsha Co., Ltd. All rights reserved.