病院めぐり
国立高崎病院泌尿器科
海老原 和典
pp.462
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902677
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当院は明治6年に東京鎮台第一分営高崎営所病院として創設され,高崎衛戌病院,高崎陸軍病院と名称を変え,終戦後の昭和20年12月1日に国立高崎病院として厚生省に移管され現在に至っている。昭和47年に臨床研修病院に指定され,昭和58年に救命救急センターを設置し,平成9年には地域医療研修センターを併設して病診連携に努めている。病院の通知定床は377床で,職員数291名(医師39名,看護婦163名)の総合診療施設であり,救急医療・癌の集学的治療・循環器医療を3大政策医療に掲げ,地域のセンター病院として機能している。また,AIDSの拠点病院,臓器提供病院としての指定も受けている。
当院は利根川の支流である鳥川を見下ろす旧和田城跡に設置されており,周囲は赤城・榛名・妙義の上毛三山,遠くは浅間山の噴煙をも望見できる風光明媚な環境にある。その昔,烏川は上州と江戸とを結ぶ重要な水上交通路であり,船とともに鮭や鮎の遡上がみられたが,利根大堰の竣工以後これらの魚の天然遡上はみられなくなってしまった(私事であるが,当院の釣り部の部長であり,釣りを唯一の趣味とする小生はこの鳥川で天然物の鮎が釣れたらと夢みている)。高崎市は東京から約100km,新幹線・高速道の分岐点に位置しているので,新潟・長野方面への学会出張,観光の際には途中下車し市内の散歩をされることをお勧めする。
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