小さな工夫
超音波ガイド下恥骨上式精嚢穿刺による精嚢精管造影法
菅谷 公男
1
,
小川 由英
1
1琉球大学医学部泌尿器科
pp.459-460
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902676
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無精子症や血精液症の症例では,精管の通過障害の有無や精嚢の炎症や腫瘍の有無を調べるために精管造影を行うことがある。通常の精管造影は陰嚢に小切開を加えて精管を露出し,精管内腔に造影剤の注入針を刺入して造影する。精管に注入された造影剤は精嚢も造影し,前立腺部尿道に流出する。しかし,切開操作が加わるため創処置が必要であり,検査内容からして比較的侵襲が大きい。
そこで私たちは,精管や精嚢を簡単に造影するための方法として,超音波ガイド下に恥骨上から精嚢を穿刺して造影剤を注入する精嚢精管造影を試みた。
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