病院めぐり
秋田組合総合病院外科/国立高崎病院外科
佐藤 錬一郎
1
1秋田組合総合病院外科
pp.602-603
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901543
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秋田組合総合病院の沿革は,昭和7年に端を発する.この年,秋田市周辺の農村医療の一環として診療所が開設されたのであるが,徐々に規模を拡大し,太平洋戦争中の昭和18年には秋田女子医専の附属病院となった.この施設は昭和20年に秋田県に移管され,秋田組合病院は秋田市の北部の土崎地区に疎開し,以後そのまま今日に至るまで,この地域で診療を行ってきたのである.昭和23年に秋田県厚生連の一病院として統合されたが,終戦直後はみすぼらしい病院であったと伝聞している.その後,医師,医師以外を問わず諸先輩の営々たる努力によって,昭和40年,41年,50年,60年と増築,増設を繰り返して現在に至っている.
前述のとおり,当院は秋田市の北部,土崎の臨港地帯に位置し,南秋田郡,さらには風光明媚で有名な男鹿半島をも守備範囲とし,秋田市北部の医療の主たる担い手と自負している.現在は病床数430床,1日の平均外来患者数は約1,100人,入院の病床稼動率は常時90%以上である.常勤医師数46名,職員数446名,看護婦数254名で,日々の診療は多忙をきわめ,また病院と駐車場が非常に手狭となってきており,近い将来の移転,新築を計画中である.
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