増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅴ.新しい画像診断
MR urography
廣橋 伸治
1
,
廣橋 里奈
1
,
尾野 亘
1
,
大倉 享
1
,
上田 耕司
1
,
高 正隆
1
,
武輪 恵
1
,
北野 悟
1
,
大石 元
1
,
打田 日出夫
1
Shinji Hirohashi
1
1奈良県立医科大学放射線科・腫瘍放射線科
pp.403-408
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902638
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1 はじめに
尿路を非侵襲的に画像化することは,経静脈性造影剤を用いた排泄性尿路造影に始まり,現在では高速撮像法の発達によりCT urographyが可能となり,さらにMRI用経静脈性造影剤を用いたMR urographyも加わった。一方では,MRIのT2強調像が著しく高速化されたことにより,いわゆるhydrographyが可能となり,胆管膵管系に応用されたものはMR cholangiopancreatography,脊髄に応用されたものはMR myelographyと呼称されており,この技術を尿路に応用したものもMR urographyと呼称されている。
2種類のMR urographyが存在する中で,本稿では,混乱を避けるために経静脈性造影剤を用いたMR urographyを造影MRU,hydrographyの技術を応用した経静脈性造影剤を用いないMR urographyを非造影MRUと定義し,両者の撮像方法と臨床応用について,われわれの経験を基に,若干の文献的考察を加えて述べる。
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