病院めぐり
奈良県立奈良病院泌尿器科
三馬 省二
pp.623
発行日 1998年7月20日
Published Date 1998/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902387
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奈良県立奈良病院は,奈良市西部,平城宮跡の西のはずれにあたる西大寺より約2km南に位置している。病院のすぐ東には垂仁天皇陵が,その南には唐招提寺があり,さらに薬師寺へと続く。病院の屋上からは,東に若草山,西に生駒山が眺望され,南西にあたる法隆寺までは車で約20分と,抜群の環境にある。
現在の病院の前身は,奈良赤十字病院の廃止に伴い県北部の公的医療機関の整備・充実を目的として建設された奈良県立医科大学附属奈良病院で,近鉄「西大寺駅」東方に200床の総合病院として昭和39年に開設された。その後の順調な成果により,病院規模の拡大・整備をはかるため,昭和52年10月,現在地への移転が行われ,同時に診療を主体とする一般病院への転換が県民医療には必要であるとの判断により附属病院が廃止され,県立奈良病院が設置された。新病院の規模は病床数400床,14診療科で,昭和57年9月には救命救急センター(病床数30床)が併設された。現在の常勤医師は83名,研修医は17名,1日平均外来患者数は1,250人,平均病床利用率は97%で,京都府南部の一部も含めて奈良県北部の基幹病院としてフルに稼働している。
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