看護風士記
三重/奈良
上田 ヒデ子
1
,
武田 百合子
2
1亀谷総合病院看護部
2日本看護協会看護婦会奈良県支部
pp.125
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917573
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三重県は日本民族の心のふるさととして,敬神の参拝者のつづく伊勢神宮の所在地である.20年ごとに行なわれる神宮式年御遷宮がいよいよ1年後に迫り,すでに宇治橋の工事を完了し,今年はお白石運びの行事が神領民の奉仕で行なわれる.また,新生志摩地方は観光都市として開発の一途を進み,鳥羽一渥美半島の夢のかけ橋の構想が,雄大な設計図とともに着々と実現へ前進をつづけている.医療・看護の面では,県庁所在地・津市にある県立三重大学付属病院は,医療のメッカとして,地上11階・地下2階の超近代的モデル病院をめざし,すでに立柱式を終え着々と進渉中であり,さらに1年後には国立移管実現への見通しも明るく,1,000床を誇る大センターとして陽光を浴びる日も近い.
さらに南には,古いよき伝統を誇る山田赤十字病院があり,押しよせるさまざまな嵐の中をくぐりぬけ,1973年を目標に,全国最古の歴史ある看護学院新築のために,営々と地道な努力をつづけていることは頼もしい限りである.
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