病院めぐり
奈良県立三室病院外科
池田 直也
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1奈良県立三室病院外科
pp.241
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104961
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当施設は奈良県西和地域に位置する地域拠点病院です.昭和54年4月に地域住民および王寺周辺7カ町の要望にて,人口が急増する奈良県西和地域に住民のための基幹病院として開院しました.現在は診療科12科,病床数300床の総合病院として地域に貢献しています.また,平成4年には病院敷地内に奈良県立三室病院附属看護専門学校が開校し,看護師の育成にも力を入れるようになりました.
現在,外科はスタッフ5名が診療にあたっているほか臨床研修医1名が研修を行っています.年間の全身麻酔下手術件数は300~350例で年々増加傾向にあります.腹腔鏡下手術も早い時期から積極的に行っており,平成24年では胃癌37例中32例に,大腸癌50例中30例に施行しました.さらに平成21年からは単孔式腹腔鏡下手術(SILS)を奈良県では最も早く導入し,平成24年では胆囊摘出術30例,虫垂切除術21例,胃部分切除術2例,腹膜生検術2例,腹膜透析用カテーテル交換術1例の計56例に施行しました.外科が行う検査としては下部消化管内視鏡検査を担当しています.症例数としては年間約600例行っており,ポリープ切除やEMRも積極的に行っています.施設認定としては日本外科学会,日本消化器外科学会の専門医修練施設認定を受けているほか,日本がん治療認定医機構認定研修施設に認定されています.その他多くの学会の修練施設として奈良県立医科大学と密接な関係を保ちながら,日夜,診療・研究に励んでいます.
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