病院めぐり
大牟田市立総合病院泌尿器科
大藪 裕司
pp.611
発行日 1997年7月20日
Published Date 1997/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902120
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大牟田市は福岡県最南端にあり,炭坑節で知られた三池炭坑とその関連産業の企業城下町である。しかし,日本のエネルギー構造が石炭から石油に変換されるにしたがい,石炭産業は衰退し,当市の人口も最盛期21万の人口が減少し続け,すでに15万を割っている。その三池炭坑も平成9年3月をもって閉山となり,さらに人口減少が危惧されている。また,当市の高齢化率は21.5%と全国平均を大きく上回っており,老齢化の進んだ地域でもある。
当院は昭和12年の仮診療所としての出発に端を発し,昭和25年8月には国民健康保険直診病院として大牟田市立病院が開設された。その後,昭和36年3月に社会保険病院を買収し,269床の公的総合病院となり,昭和60年3月に厚生省の臨床研修指定病院となった。さらに施設の老朽化に対応すべく,平成7年5月,同市の不知火町より宝坂町に移転・新築し,大牟田市立総合病院と改称した。現在は標榜診療科18科,常勤医52名,病床数400床の地域の中核病院である。
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