増刊号特集 術者からみた局所解剖
Ⅰ 上部尿路・副腎系の局所解剖
1.副腎
副腎摘除術
簑和田 滋
1
Shigeru Minowada
1
1東京逓信病院泌尿器科
pp.29-35
発行日 1997年4月30日
Published Date 1997/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902026
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従来から副腎への到達法として経腹式,経腰式,経背面式があるが,最近では腹腔鏡なども登場して手術法の選択に苦慮する場合もある。それぞれの術式に長所,短所があり,また施設により熟練度もまちまちであり,症例および施設によっておのずとその適応は限定されると思われる。いずれの術式を選択するにしても,今日では安全性が高く侵襲の低い治療が望まれており,副腎到達における局所解剖を十分に熟知しておくことは必須である。本稿では副腎とこれを取り囲む周辺臓器,腹壁などとの関係を術者の観点から解説し,手術術式の適応などにも言及したい。
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