小さな工夫
術後の下腿静脈血栓症を予防できる手術体位
河本 寛治
1
,
繪鳩 哲哉
1
1横須賀北部共済病院泌尿器科
pp.350
発行日 1996年4月20日
Published Date 1996/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901806
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切石位による手術,すなわち経尿道的内視鏡手術や術中に直腸診などが必要な手術においては,下腿の静脈血栓症は避けなければならない合併症である。これは,もともと下腿の静脈瘤を合併していたり,長時間の手術や不適切な下腿保持器の使用などから特に起こる危険が高い。
そこでわれわれは下腿保持器を工夫,改良した。まず,手術台の下腿部分(これは切石位の手術では取り外す部分である)を取り外し,左右を逆に再び取付け,下腿を開排位,水平にて固定している(図参照)。
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