手術手技 基本的な手術・18
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金武 洋
1
,
高木 正剛
2
1長崎大学泌尿器科
2長崎大学心臓血管外科
pp.831-832
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901608
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われわれはstage Ⅰの精巣腫瘍には,予防的あるいは診断目的にRPLNDを現在施行していない。その理由は小松先生が本文で述べたとおりである。本手術の適応は非セミノーマstage Ⅱ以上で化学療法後,明らかに残存腫瘍が画像診断で認められる,あるいは完全寛解に近いが残存癌細胞の存在が疑われる時と考える。化学療法を繰り返しても残存腫瘍が大きく(腫瘍マーカーは正常化),圧迫症状が強い時はやむなくRPLNDを施行する。危険を伴うことが予想される場合は心臓血管外科と十分にカンファランスを行いアプローチ法を検討する。血管外科から見たRPLNDの注意点を以下に示したい。
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