手術手技 基本手技・13
コメント
寺嶋 和光
1
,
小柳 知彦
2
1神奈川県立こども医療センター泌尿器科
2北海道大学医学部腎泌尿器外科
pp.25-27
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902821
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尿道下裂の手術は難しく,経験豊富な泌尿器科医といえどもも100%の成功を収めることはできない。手術の合併症には尿道皮膚瘻,尿道狭窄などいろいろあるが,重大なものでは再手術が非常に難しい。このような難治例に対して,以前には"hypospadias cripple"というような差別的な言葉で呼んでいたこともある。一方では,尿道下裂を専門とする医師という意味で"hypospadiologist"という言葉もある。ことほどさようにこの手術は難しいわけであるが,幸い泌尿器科学の進歩とともに手術成績も向上してきている。この機会に,これから尿道下裂を手がけようと考えている若いドクターに私なりの助言を初めに申し上げ,次に林論文に対してのコメントを述べたい。
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