手術手技 基本的な手術・4
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谷風 三郎
1
,
八竹 直
2
1兵庫県立こども病院
2旭川医科大学泌尿器科学教室
pp.663-664
発行日 1994年8月20日
Published Date 1994/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901269
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小児に対する腎盂形成術は小児泌尿器科医にとって無難にこなさなければならない手術のひとつである。実際には森論文にあるごとく小児では拡張腎盂の術後の自然縮小は想像以上で,手術の際余剰腎盂の縫縮は不必要で,いわゆるdismem-bered pyeloureterostomyが行われる。われわれは手術の際,次のことを念頭においている。
①小児では皮膚,筋肉は柔らかいので皮膚切開はできるだけ小さくする。
②アプローチは側腹部斜切開のことが多いが,症例によっては背部縦切開も利用する。とくに幼少児の両側の水腎症では有用性は高い。ただし,術野はかなり制限される。
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