特集 救急手技のポイント
Ⅳ.手術損傷
術後イレウス
植田 国昭
1
1都立駒込病院,産婦人科
pp.373-375
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900095
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Ⅰ.術後イレウスの分類
1)癒着性イレウス
術後2〜3週以後におこることが多い。炎症がなければ初期には体温は正常であるが,脱水が進むと次第に発熱してくる。鼓腸や腹痛は限局性のことが多い。
2)絞扼性イレウス 癒着の他に腸間膜血管の血行停止を伴うもので,重篤な症状を呈してくる。腸壊死を発生する危険がある。
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