増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
ベッドサイドトラブル対処法—こんなサインを見逃すな
タンポナーデ
池田 龍介
1
1金沢医科大学泌尿器科学教室
pp.122-124
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901452
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心タンポナーデに代表されるようにタンポナーデという病態は浸出液などが管腔臓器の被膜内や管腔内に貯留し臓器そのもの本来の働きが障害される病態をいう。泌尿器科的にタンポナーデといえば膀胱内に多量の凝血塊が貯留し尿閉状態をもたらす膀胱タンポナーデと考えてよい(図1)。本症は血尿の経過中にみられ患者は高度の苦痛を訴える。このため,ベッドサイドでの迅速な処置が要求されることとなる。
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