手術手技 基本的な手術・5
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田崎 寛
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1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
pp.738-739
発行日 1994年9月20日
Published Date 1994/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901286
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サンゴ状結石の治療
かつて外科医は虫垂炎に始まり虫垂炎に終わり,泌尿器科医は結石手術に始まり結石手術に終わると言われたものである。これは二つの代表的な手術では最もやさしいものから最も難しいものまで極めてバラエテイがあるということを物語っており,また同時にそれ程に手術の症例が多かったためと思われる。
1983年,Christian ChaussyがESWLによる腎盂結石の治療に成功して以来,尿路結石に対する開腹手術の機会は急速に少なくなった。一方1980年頃から始まったエンドユロロジーの技術は,一時期ESWLと対抗する立場にあったが,その後は二者択一の考えはなくなり,むしろ併用治療の原則が確立されたと考えられる。しかしESWLを持たない施設,あるいは地域では,エンドユロロジーに頼るか,開腹手術も同等に評価せざるを得ない実情も継続している。
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