画像診断
経過観察中に増大した腎の嚢胞性疾患
矢崎 恒忠
1
,
篠原 敏
1
,
佐藤 聡
1
,
梅田 隆
1
1帝京大学泌尿器科
キーワード:
血尿
,
腎嚢胞
,
腎腫瘍
Keyword:
血尿
,
腎嚢胞
,
腎腫瘍
pp.1049-1051
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901091
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[患者]51歳,男性。
現病歴 健康診断にて血尿を指摘された。また翌月に肉眼的血尿が出現したため1987年11月14日来院した。
既往歴 15年前に血尿を指摘された。現在高血圧で治療中(塩酸マニジピン10mg/日)。
血液検査 異常なし。
尿検査 赤血球20〜30/HPF,白血球0〜1/HPF,細菌(−),蛋白(−),糖(−)。尿細胞診陰性。理学的検査(含血圧測定)・内視鏡検査 異常所見なし。
画像検査 尿路造影(DIP)にて異常所見なし。腹部エコーでは左腎に一部強エコー像を伴った約20mmの嚢胞がみられた(図1)。腎CTでは石灰化を伴った径約15・mmの壁不整な嚢胞が認められた(図2,3)。
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