病院めぐり
国立国際医療センター泌尿器科
藤田 公生
pp.980
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901077
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東京の副都心新宿にある国立病院医療センターは1993年10月1日をもってナショナル・センターになりました。当院には日本泌尿器科学会の元老である市川篤二東大名誉教授が現在も名誉院長として健在であることは,皆様ご承知のとおりです。
当院は1929(昭和4)年10月東京第一衛戌病院として創設され,1938年2月臨時東京第一陸軍病院になり,1945年12月厚生省に移管されて国立東京第一病院になりました。ビキニ環礁における被爆者,あるいはグアム島に戦後28年間潜んでいた横井庄一氏,ルバング島の小野田寛郎氏などの入院で知られていますが,人間ドックを開設した最初の病院であること(1954年)はあまり知られていません。血液銀行も1955年に開設されました。1962年に市川先生が院長に就任し,1964年から医療センター構想が動き始め.この構想に基づいて病棟としては初の16階建ての高層建築が実現しました。
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