病院めぐり
武蔵野赤十字病院泌尿器科
石内 裕人
pp.979
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901076
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「昔の武蔵野は萱原のはてなき光景を以って絶類の美を鳴らして居たように言い伝えてあるが,今の武蔵野は林である。林は実に今の武蔵野の特色といってもよい。」と,80年前に,国木田独歩は有名な『武蔵野』にこう書いています。現在,雑木林は姿を消し,街並は大きく変ったものの,昔の面影を色濃く残し,閑静で落ち着いた雰囲気のある街,それが武蔵野です。太宰治,武者小路実篤,など多くの文人がこの街を愛し,住まいを求めたのもわかる気がします。さて,武蔵野赤十字病院はこの武蔵境駅から徒歩7分の交通の便利な場所にあります。設立は,1949年11月30日で,現在,各科診療部長24名,非常勤を含む医師170名,病床数は伝染病棟60床を含め667床,一日外来1,800名前後,年間手術総数約6,000,東京都救命救急センター,臨床研修指定病院であり,地域の中核的な役割を担っています。泌尿器科は1967年に創設され,初代部長は高崎悦司(現,独協医大教授)先生,2年後に浅野美智雄先生が来られ 1977年に現部長の仁藤博先生が着任されました。医師は東京大学泌尿器科教室より派遣され常勤3人体制でありましたが,1992年より帝京大学病院からのローテーターを加え現在4人体制で行っております。
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