病院めぐり
国立札幌病院北海道がんセンター泌尿器科
永森 聡
pp.652
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903591
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当院は,明治29年に豊平町(現在の札幌市豊平区)月寒の地に札幌陸軍病院として創設されたものが,終戦とともに厚生省に移管され,昭和20年12月1日に国立札幌病院として発足したことに端を発します。そして昭和32年には現在の白石区菊水の地で総合病院として診療を開始し,昭和42年には現在の基盤となる北海道地方がんセンター(現在,国立の地方がんセンターは4か所)が併設され550床となり,昭和63年には5つの研究室を柱とした臨床研究部が設置されました。さらに平成7年には,厚生省の指導で全国のがんセンターをネットワークで結んでリアルタイム画像でカンファレンスの可能なシステムが構築され,現在,毎週木曜日に各科の最もホットな癌診療上の話題をテーマにテレイメージカンファレンスが行われています。
当科は皮膚泌尿器科より昭和38年に分離,独立し,医師は北海道大学より派遣され,現在第4代目の主任医長である小生のほか,柏木明,安部祟重の3名の常勤医で診療を行っています。外来診療は主に癌患者さんを中心に1日平均46名となっています。また入院は25床で運営しており,昨年度の入院の88%は癌患者さんであり,手術も癌を中心に行われ,手術件数は236件でした。主なものは前立腺全摘が11件,膀胱全摘が1件,根治的腎摘(腎尿管全摘を含む)が19件でした。経尿道的手術はTUR-Btが47件,TUR-Pが41件でした。
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