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特集 インポテンス—最近の治療法
7.泌尿器科医にできる心理療法
Urologist's Approach to Psychotherapy for Impotence
長田 尚夫
1
Takao Osada
1
1聖マリアンナ医科大学泌尿器科
1Department of Urology, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
心因性インポテンス
,
心理療法
Keyword:
心因性インポテンス
,
心理療法
pp.663-666
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901008
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インポテンスには,勃起機能は正常であるが心理的要因などによって性交できない機能的インポテンスと,勃起に関与する陰茎組織,血管,神経などの障害により,十分な勃起が得られず性交できない器質的インポテンスとに大別される。したがって,性交時に有効な勃起が得られない場合,勃起機能検査で両者が区別される。
心理的要因によって本来もっている勃起機能が正常に働かないために起こる心因性インポテンスに対しては心理療法が最も重要であり,まず選択される。しかし,器質的インポテンスにおいても,加齢のような混合性インポテンスにおいても,心理的要因が発症や経過に関与して症状を修飾したり増悪させるので,心理療法が介入する必要があることも銘記すべきである。
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