Japanese
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綜説
泌尿器科領域の心身症
The Psychosomatic Diseases in Urology
長田 尚夫
1
Takao Osada
1
1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, St. Marianna University School of Medicine
pp.215-224
発行日 1979年3月20日
Published Date 1979/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202706
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Ⅰ.心身症とは
最近,心身症についての関心が高まつてきたとはいえ,必ずしも正しく理解されているとは言い難い。泌尿器科領域における心身医学的研究が臨床各科にくらべ少ない現状から,本論に入る前に心身症とは何かについて簡単に説明しておく。
日本心身医学会において1,2),「身体症状を主とするが,その診断や治療に心理的因子についての配慮が特に重要な意味をもつ病態」と定義され,これが狭義の心身症である。さらに,「身体的原因によつて発生した疾患でも,その経過に心理的因子が重要な役割を演じている症例や,一般に神経症とされているものがあつても,身体症状を主としている症例は,広義の心身症として扱つた方が好都合のこともある」これが広義の心身症である。
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