Japanese
English
綜説
泌尿器科と心身医学
Urology and Psychosomatic Medicine
長田 尚夫
1
Takao Osada
1
1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, St.Marianna University Schoolof Medicine
pp.753-761
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900156
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はじめに
心身症は,心理社会的ストレスが関与して生じた身体疾患である.最近の社会はストレス社会ともいわれていて,そのためにいわゆるストレス関連疾患が増加している.日常診療においてこうした患者が多くなっていることが指摘されて,心身医学の必要性が認識されてきている.一方において,最近の医学の進歩は専門化が進むなかで,心身医学は単に心身症にとどまらずに,臨床各科の病気を有する患者に対して総合的な視野にたって,全人的医療をおこなうという立場をとっている.
泌尿器科領域においては心身医学への関心は必ずしも高いとはいえないのが現状である.そこで,心身医学の概念を述べるとともに,泌尿器科とのかかわり合いについて臨床医の立場から述べることにする.
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