Japanese
English
特集 脳性麻痺のリハビリテーションⅡ
脳性麻痺児の心理療法的治療教育
Psychotherapeutic Remedial Education of Cerebral Palsied Children.
曻地 三郎
1,2
Saburo Shochi
1,2
1福岡教育大学
2しいのみ学園
1Fukuoka University of Education
2Shiinomi school for cerebral palsy.
キーワード:
脳性麻痺児教育史
,
心理的特性
,
障害重積深化過程
,
心理療法
,
治療教育十大教育原理
Keyword:
脳性麻痺児教育史
,
心理的特性
,
障害重積深化過程
,
心理療法
,
治療教育十大教育原理
pp.119-123
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103096
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【抄録】 肢体不自由児の教育は,近代医学の急激な進歩と密接な関係をもっている.ポリオの発生は皆無となったが,脳性麻痺児は次第に増え,肢体不自由児養護学校の80%を越えている.その就学率が高くなればなるほど重症化し重複化してきている.脳性麻痺児の教育は次第に困難化してきているが,それにいかに対処すべきであろうか.まず脳性麻痺児の教育の歴史を顧みると整形外科医の治療から出発し,それに対して教育の必要性を感じた熱意ある人々によって教育への導入がはじまっている.脳性麻痺児には共通の心理的特性のあることが考察され,その心理的特性の発生原因を検討した.それは障害重積深化過程の第一次症状から第五次症状をたどる法則性によって二次症状の発生を産む.そこに心理療法による治療教育の原理によって教育問題の解決を図ろうとするものである.
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