病院めぐり
山形市立病院済生館泌尿器科
高見沢 昭彦
pp.1069
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900502
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樹氷で有名な蔵王連峰のふもとに広がる山形市は,人口25万人の緑豊かなみちのくの城下町です.真夏の花笠祭り,秋に河原で行われる芋煮会など行事も多彩にあり,また,初夏のサクランボをはじめ,ブドウ,リンゴ,ナシ(最近ラ・フランスが有名です)など四季折々の果実に恵まれた自然が満喫できる暮しやすい土地柄です.少し濁った山形弁とおいしいお米,豊富な地酒も特色の一つです.来年は,山形市を中心に"紅花国体"が開催される予定で,県内のみで冬・夏・秋期の各大会がすべて行われる完全国体です.さらにミニ新幹線の開通と合わせて,新しい都市に生まれ変わろうとしています.
その市の中心街に,山形市立病院済生館があります.病院の開設は古く,明治初期までさかのぼり,以来地域医療の中核病院として110余年の長い歴史があります.明治の建築様式を彷彿とさせる旧病院の玄関三層楼は,県の指定を受け,今は山形城跡の霞城公園内に移管され,一般公開されております.市民からは"さいせいかん"と呼ばれ,親しまれておりますが,建物の狭小化と老朽化が進んでいることから,市制100周年事業の一環として,現在,現地改築工事が進行中です.1992年10月には第一期工事が完成し,地下2階,地上11階の近代的なビルとなり,先進医療機器を導入した520床の総合病院としてスタートする予定です.
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