病院めぐり
大阪赤十字病院泌尿器科
大森 孝平
pp.171
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902247
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当院は大阪市内でも比較的環境のよい天王寺区内にあって,JR環状線,近鉄線,地下鉄の鶴橋駅と近鉄上本町駅のほぼ中間にあり,両駅より徒歩10分の極めて交通の便利なところにある。また,東に金剛,生駒の山並が展望でき,西には心斎橋,道頓堀,難波の繁華街が近くにある。病院の敷地は53,000m2 と広大であり,緑が多い落ち着いた環境を有している。
当院は,大阪では数少ない京都大学医学部およびその関係大学医学部の関連病院として最大の規模と古い歴史をもっており,その歴史は明治42年(1909年)5月に日本赤十字社大阪支部病院としての200床の病院創設に始まる。開院の旗印は赤十字としての使命のもと,災害の救護,国民の健康増進,疾病の予防,苦痛の軽減などであった。その後発展して,大正12年(1923年)には455床となり,昭和3年(1928年)から9年(1934年)にかけて現在の南,中,北の三病棟,結核病棟などが鉄筋コンクリートで建築され,当時としては850床の東洋一の病院として完成した。昭和18年(1948年)には日本赤十字社大阪支部病院から大阪赤十字病院と改称された。昭和33年から34年にかけて本館が新築されて1,172床の病院となり,今年で88年目となった。
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