Urological Letter・570
VURの治療のための尿管再移植にはThorek剪刀の利用を
pp.23
発行日 1991年1月20日
Published Date 1991/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900232
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VURの手術的療法は,小児泌尿器科医の仕事のうえでは大事なものである.この手術で筆者は経膀胱的に行っているが,その際,Glenn and Andersonの術式を用いている.粘膜下のトンネルは元来の尿管口の位置から膀胱頸部に向かって,下内方へ向けて造っている.こうすると手技的に容易であり,かつ長いトンネルを造ることができる.
まっすぐなMetzenbaum剪刀を用いると,時には粘膜下のトンネルの末梢部を造るさいに面倒なことがある.そんな例には,最近心臓外科で用いている先の曲った図のようなTorekの剪刀を用いると,その近くの筋層に入ることもないし,膀胱粘膜を傷つけることもなくて便利である.
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