小さな工夫
カテーテル皮膚固定法の工夫
西本 憲治
1
,
白石 恒雄
1
1松山赤十字病院泌尿器科
pp.822
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900170
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カテーテル類の皮膚固定については,泌尿器科を含めた外科系のみならず内科系診療科においても必要となることも最近は多くなり,われわれは固定に際し受針器,針,鑷子,コッヘル,ハサミなどが含まれている"縫合セット"を用いていた.しかし,セットの中にはたかが一針の縫合のためには不要なものも多く含まれており,さらに再消毒等の手間を考えると無駄が多いと思われる.
最近われわれは,注射針を利用することにより簡単にカテーテルを皮膚に固定している.すなわち,固定部位の皮膚を軽くつまみ上げ無麻酔下に22G注射針で図に示すように皮膚を突き刺したあと針のなかに3−0絹糸を針の先から通す.そこで針を抜けば絹糸は立派に皮膚を通っておりこの絹糸を利用してカテーテルの皮膚固定を行う.21G針では2-0絹糸が通過可能であり,必要な絹糸の太さに応じて注射針を選べばよい.
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