交見室
カテーテル皮膚固定法の工夫への私の提案,他
篠原 充
1
1東京都立駒込病院泌尿器科
pp.262-265
発行日 1991年3月20日
Published Date 1991/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904362
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本雑誌の"小さな工夫"には,しばしば有意義な工夫が発表されていて興味深く読んでいます.44巻9号に発表されたカテーテル皮膚固定法の工夫も面白く読みました.我々もしばしば同様の方法を用いて縫合を行っています.カテーテルの固定を含み,それ以外の時でも一針か二針のみ縫合が必要な場合,西本・白岩両先生のように注射針を使用して縫合を行っています.その中でもう少し工夫を加えている点がありますのでお知らせします.
我々は,皮膚が凸面の場合には全く同じ方法を用いますが,やや凹面の場合は,注射針を縫合針のように少し湾曲させて使用した方がより容易に操作が行えるので,繁用しています.さらに,このような処置は病室で行うことが多く,照明の問題などで注射針に糸を通す時にやや困難なことがあり,針で皮膚を通す前に,注射筒の注射器側より針先の直前まで糸を通しておいてから注射針で皮膚を通過させ,その後に糸を引き抜き,最後に皮膚から注射針を抜去させた方が容易に行えると思います。
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